リカット

宝飾用の結婚指輪のダイヤモンド磨きが始められた。選んだ道は、リカットです。すでに一般のダイヤモンドとして完成されて売られているダイヤモンドの中から磨き直しができるものを選んで、我々の求める結婚指輪に磨き直す、再カットの方法である。

これには、利点も欠点もあるが利点のほうを重要視します。理由は、原石を自由に買うルートが無いことと、原石からのカットのリスクを知っていたからである。確かに、原石から磨き上げなくてはビジネスにはなりにくい。リカットの利点は、磨く結婚指輪のダイヤモンドの色・キズのグレードがはっきりしていること。磨き上がるダイヤモンドのキャラットを、計算づくで作業できること。すべての過程に計算が立った。しかも、色・キズばかりでなく、一番効率よく磨き上げられる姿・形のダイヤモンドをも選ぶこともできます。

それに比べて原石からの研磨は、だいたいのグレードはついているらしかったが、基本的には磨いてみなければ、鑑定に必要な微妙な色・キズのグレードは見当がつかない。どんなグレードのダイヤモンドに磨き上がろうが、どんどん売れるルートを持っていはなればできることかもしれない。

そうは言っても、なんでもかんでもリカットできるかというと、決してそうではない。色は関係なかったが、キズは危なくて触れない、もののほうが多い。リカットするときに出る高温、高熱に耐えられるキズのものしか扱えない。割れ目が入って、キズが大きくなるだろうと思われるダイヤモンドが山ほどあるのだ。しかもリカットするわけであるから、もとのダイヤモンドのキャラットより当然目方が減る。もとの姿・形によっては削り取る量が多くなって、理想の輝きとはいえ、さすがに勿体なくて手が出せない。たとえば25%も削り取るより、10%で済むものがあればそれのほうがいい。リカットといえども歩留まり率がいい石を見つけなければならない。