矯正専門の医師

前歯がデコボコしていて、上の前歯の両隣(側切歯)が内側に入り込んで、下の歯の内側(舌側)にかみ込む状態(交叉岐合)でした。それに、通常なら、上の犬歯は下の犬歯の奥にあるべきなのに、下の犬歯の前に出ていました。これは、右側の奥歯のかみ合わせのズレが非常に大きいことを表しています。左上の第二小臼歯は、第一小臼歯の内側に重なってはえていました。

それだけでなく大きな問題点は、左上の第一大臼歯を喪失していたため、第二小臼歯と第二大臼歯との間でブリッジした歯が装着されていたことです。さらに、ブリッジを支える歯になっていた第二小臼歯は、虫歯が進行していたため、紹介元の一般歯科医師からは、抜歯しなければならないという診断がきていました。

通常ならば、前歯のデコボコを治すために、前歯に近い上下の第一小臼歯四本を抜歯するケースです。けれども、たくさんの歯が痛んでいて、すでに喪失してしまった歯(左上の第一大臼歯と右下の第二大臼歯)が二本、他にも歯の神経を抜く治療を行っていて状態の悪い歯が七本あって、どこを抜歯するかが、非常に難しい診断となります。

結局、抜歯したのは、左右の上の第二小臼歯(左上の第二小臼歯は虫歯)、左下の第二小臼歯という変則的な計三本。これらは、虫歯になっていて抜歯が必要な歯や神経がなく状態が悪い歯です。

このように、虫歯やブリッジなどで歯が痛んでいても、自然でキレイな口元にかえる矯正治療も可能です。また、本来なら抜くべき位置にある歯ではない場合でも、患者の歯の状態やゴールを考えながら、事前に治療計画や方針をたててから治療を開始するのが、矯正専門の医師です。 このような難しいケースであっても、明確な治療計画や費用の説明をせずに、抜歯したり、矯正治療を開始したりすることはありません。

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