韓国での水道水フッ素

隣国の韓国は、95年の人口が4485万人。現在は5OOO万人に近いだろう。996月末で、 水道水フッ素化は23都市3344000人、人口の7パーセント弱まで広まった。特筆すべきは九98年からのブームぶりで、985都市1422OOO人、99年は半年で7都市584OOO人 が加わった。後半に入ってからも、8月に麗水(67OOO)が始めた。いまのところ中小都市ぱかりだが、ソウル(10776OOO)や釜山(38O2000)への波及も考えられる。実は、米国歯科公衆衛生学会の会報が99年秋季号で、ソウル大学の金鐘培教授が同学会から表彰された ことを報じた。金教授が韓国の水道水フッ素化に貢献したのが表彰理由で、しかも外国人で最初のケースだった。日本の関係者は、この頭ごし表彰にショックを受けているという。韓国のほうは、はずみがついて、フッ素化がますます進むのではないか。韓国だけではない。シンガポールと香港は58年、61年から水道水フッ素化を実施、21歳児の永久歯のむし歯本数がそれぞれ1.4本、1.5本と目覚ましい成果を上げた。中国も負けてはいない。 997月、東北地方(旧満州)で、水道水フッ素化が実験的に始まり、2000年以降、全国各地で 普及が図られることになる。すでに995月、北京近郊など四地域での実施が決まった。日本はフッ 素化に関してもアジアの孤児になりつつある。 特に韓国では、比較的若い歯医者からなる「健康社会をつくる歯科医師の会」が80年代始めに結成 され、反原発反公害と水道水フッ素化推進に取り組んでいる。フッ素化のきっかけは、79年に厚生省の高官が歯の治療を受けたとき、歯医者にフッ素の予防効果を知らされ、すぐ実行に踏みきったことによるといわれる。